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二人とも復帰されたのですね。
それにしても赤さん背骨曲がり過ぎ(笑)

青ちゃんは白ちゃんにやられた鬱憤を晴らせたのですねw

久々?の赤の失神絵!
眼福ですな~
白にやられ青にやられ、
一体赤が試合終了まで立っていられるようになるのはいつの日か・・w

やはりこの2キャラの絵は映えますね〜。
赤子さんの寝顔が超可愛いです。特に口が!
こんな姿勢で倒されるとは、どんな攻撃でやられたのでしょうか?w

久しぶりの赤さんKO♪
ぐっすりと眠ってしまっている安らかな顔が壮絶な結末との
ギャップとなって最高ですね~。

>失神大好きさん
無事復帰できたようですw

>くろがねさん
いつもよりもドs度2割増しです

>a-ruさん
失神絵は久しぶりですね
赤は失神キャラなので意識あるまま試合終了はさせませんw

>一撃さん
書きやすい2キャラなのでw
多分強烈ストレートでロープまで吹き飛ばされて
そのまま前にお尻突き出して倒れこんだ感じです

>白目LOVEさん
寝相は壮絶、寝顔は安らかなのが好きなのでw

ひさから妄想(その1)

本当なら、今頃は、美味しい店で紅茶とクリームを味わっている筈だったんだけど(誰と一緒かは内緒)…。
 でも出来なかったのは、仕方がないか。
今自分の鼻に入ってくる匂いは、アルコールと、濃い化粧と、汗が混じったもの
聞こえてくるのも、心地よい音楽とは全然違う。大嫌いな人達の声。ヒソヒソ話と、クスクスとした笑い声。
出来れば一秒だって一緒にいたくない。
けれど仕方がない。仕方がないよね。
今の目の前で闘っている2人。”赤”と”青”
 そう。今日は2人のカムバック
あの時の試合。”白”のデビュー戦で、2人は負けた。
ううん。殺されかけたと言った方が良いかもしれない。
あの時は本当に死んじゃったと思った。
赤なんて、心臓まで止まったんだもの。あばら骨が折れそうな位に強く心臓を押されても何の反応もない。壊れたお人形さんか、ゴムみたいに、クタっとしていた。
それに表情。
真っ白になって血管の浮いた頬。だらしなく開かれた紫色の唇。
そこからダラダラと垂れた泡と血が交じった涎。
半ば瞼に吸い込まれ、光に何の反応しない開ききった瞳孔。
一生忘れられそうにない。

 その2人が今日、帰ってきたんだ。
 実際始まる前から、何時もの試合と違っていた。
 2人がリング上で軽くグローブを合わせ、軽く微笑み合っていた。あんな事、これまでの“青”ではなかったよね。
 そういえば、控室の時点でそうだったもの。

 ―控室―
“赤”は一人で鏡に向かってシャドーをしていた。未だシャツを着ているから、あの大きな胸は隠れてる。
 でも。そのシャドーは
 ヘ・タ。
 本当にヘタクソ。そうとした表現しようがない。
 無駄の多い振り、安定していない下半身。
 あの子、持っているモノは悪くないのに…
 傍らで居眠りしているトレーナー兼、セコンドに無性に腹が立ってくる。
 何も教える気はないんだ。
 「俺の仕事は、負けた後のケアだから」ってワケ?
 …”赤”はアタシの姿に気が付く事もなく、黙々と鏡に向かってぎこちなく、けど必死に拳を振り回し続けている。
 嗚呼、アタシがアドバイスしたくなってきた。
 気が付いたら、足が勝手に控室の入り口に入っていた。
 声をかけよう、と思った時に、居眠りしていたと思っていた、セコンドのオジさんの声が聞こえた。
 「おい…試合前だぞ。入ってくんな」
思わず相手を睨みつけた。何よ、このオヤジ。
 「…聞こえないのか?」
相手の声が不機嫌になる。
でも、こっちはもっとイラついてんのよ。
喉元まで声が出かかった。
 その時だ。
 「…止めてくださいっ」
 ”赤”の声。

 思わず2人で”赤”を見る。
 「ゴ、ゴメンなさい…」
 な、ナニ誤っているの、この子。あ、アタシは
 「すみませんっ」
更にもう一度大きく頭を振りかぶる”赤”。
だから…一体何なのよッ。
 「あの時の試合。ご心配かけました。本当にご迷惑をおかけしましたっ」
“赤”は頭を上げずにしゃべり続けていた。
 「私が弱かったからです。私が…」
…って、あ、あやまんないでよ!
 「でも。もう大丈夫です。」
“赤”は漸く頭を上げた。
 「今度は、絶対に…」
ぜ、絶対に?
 「倒れませんっ」

…イ、イヤね…そういう時はそういう時はね『負けない』って…
「例え負けても。…私は…私は
 自分の足で控え室まで帰ってみせますっ」
…あ、アチャー…そこまで自分を弱いと思わなくても…
…少しは自信を持ちなさいよ。
「見ていて…下さい」
でも…そこが…

そして…
《頑張って》
気がついたら、その声が出ていた。
「え?」
問い質そうとする“赤”の声を無視して、私は慌てて控室を出た。

 一方“青”の控室は…。
 既に試合用の服に変えている。
 相変わらずちっちゃい
 けど…スベスベとした肌が汗に濡れて輝いていた。
 “青”は、こちらに背を向けて、軽くステップを踏んでいた。
 動きが早い。肉体は完全に回復しているみたい。
 イヤ…これは前より早いかな
 「…」
 て、言うか…コレ…スッゴク殺気だってる?
 「…何?」
 振り向きもせずに”青”が問いただしてきた。
 ピリピリしている。
 ヤバい…かな?
 …こりゃ、何か言う前に退散した方が良さそうだ。
 まともにやったら不利だもんね。
 軽く手だけ振ってお暇しようとしたら。
 「…フフッ」
 え?何?今の?
 「…心配なら…余計よ。」
…心配なんか、してないって…
 「…まぁ最初は合わせようっかな?
 でも、その後は…」
 ハ?何言っているの?
 「決める」
 相手にしない方が良いは、コリャ。
 アタシは足早に、そこを後にした。

 ―控室での2人を思い起こしながらリングを見る。
 …違う。2人の動きが何時もと。
 何時もなら、”青”が一方的に”赤”を翻弄している。
 けど今日は違う。
 “赤”が撃ち、”青”が防いで、軽くジャブで反撃。
 これって…
 そのジャブ。“赤”は上手くガードで反らした。追撃しようとする”青”に対して、サークリングして体勢を直す。
ちゃんと攻防になってんじゃん?
軽やかなダンスを見るような2人の動きに、アタシはしばし見とれた。
“赤”…一皮剥けたのかな?
 それに”青”も、相手を愚弄する様な事をしない。
…そう、か…やっぱ2人は何だかんだ言っても…。
 アタシが一瞬良い気持ちに浸ろうかとした次の瞬間、欠伸が邪魔をした。
 となりの客…何、コイツ?
一気に不快な気持ちが湧き上がる。
歳は大学生位だと思う。身なりも良い。
しっかりとした仕立て綿生地のシャツ。艶のあるブレザー。
 けど、何。
だらしなく突き出た腹。
高級なシャツは汗でびっとりと肌に張り付いてる。
身なりはボンボンだけど…コイツ
毎日3食ラーメン二郎か天下一品食ってんじゃないの。

 欠伸した口が、ワインをだらしなく飲み干して行く。
 …コイツ何?
金持ちキモデブって言うカテゴリー?
キモデブがもう一度大きく欠伸をする。
よく見たら耳にはイヤホンはめてる。
 「あーあ。早くキメねぇかな…」
 キメる…て。
 何よ!このブタ野郎。
何期待してるのよ。少しはマジメに2人を見なさいよッ。
アタシは、席を立ちたい気持ちを辛うじて堪えて、前に集中した。
2人のダンスは未だ終わらない。
トレーナーの言葉を思い出す
 「良い試合ってのはな…心地よい緊張感ってのがあるんだ」
 それが、コレ…か。
 アレ?でもその後トレーナ何か言ってたな。

 第1ラウンドが終わった。
 2人はコーナーで身体を整えている。
 流石に実力差が出てきたかな。
軽く水を口に含んでいる“青”は、うっすらと汗をかいているが、それ以外は至って平常。
でも“赤”は…
荒く息をつき、頻繁に水を呑んでいる。
あんなに飲んだら…次のラウンドは…
“赤”…バテてきたか、な。
 となりのブタは…スマフォなんてやってる。
しかも…案の定エロサイトだ。
イヤホンから、喘ぎ声が漏れてくる。
あーあ…こんな席に座るんじゃなかった。

 第2ラウンド
 再び2人の心地よい攻防が…。
 え?
 さっきと比べて明らかにリズムが変わった。
“青”が”赤”をリード…違う。これは
これ何処かで…良く見た。
“赤”のパンチが空を切り始める。
“青”はやがて攻撃もしなくなった。
 軽やかなステップと上半身の動きに合わせる様に、”赤”がパンチを空に放つ。
 そう見えるだけで、実際には逆だけど。
 …これは…何時もの光景だ
翻弄し始めたんだ。”青”が。
 “赤”のアッパーが大きく空を切った。
その瞬間。”青”が”赤”に絡みつくようにクリンチした。
“青”が“赤”の頬の自分のそれを重ね合わせる。
耳元で…“青”…“赤”に何か言った?
 「!」
 次の瞬間、”赤”は”青”を大きく跳ね飛ばした。
慌てて審判が間に入り警告する。
 何?さっき“青”何言ったの?
 よく見ると“赤”の表情が真っ赤だ。
 何アレ?
顔をさかんに横に振る。イヤイヤをしているみたい。
 “青”はロープに寄りかかって”赤”を見た。
何か…こっちは凄く嬉しそう。肌がピンク色に染まっている。
 「オォ…」
 …となりのキモデブが呻いた。
  酷いアセの匂い。
 帰ったら良くシャワーしないと。
 「これは…」
 ウルサイワよ。デブ
 「『決める』って?」
……え?
 「“青”ちゃん、ようやく本気かぁ…」
 自分の着ている水着と見分けがつかない位、“赤”の頬が染まる。
 何か”赤”に言っている。
 「…『ふざけないで下さい』? “赤”カワイイ」
 だから…何ほざいてんのよ。キモ野郎。
 …て、キモデブが耳につけているの…音楽じゃなくて…あれVIP用の中継イヤホン?
集音マイクで、リング上の会話を聞けるってヤツが、アレ?
じゃ、コイツは2人の声が聞こえているって事になる。
“赤”の目つきが鋭くなる。
そして歯を食いしばる。…怒っている?
“青”は”赤”を片手で手招きしている
 「こりゃ…”青”が決める気だな…『かかってきな、お・ね・え・ちゃん』…」
  何?どういう事よ。
 さっきまで2人は結構良い試合してたじゃない。
 今度はそう簡単には決まらないわよ。
 キモデブのイヤホンを奪いたい気持ちを抑えて、リングを見た。
 “赤”が身構える。大きく呼吸を整えた。
 “青”も合せてファイティングポーズをとった。
  周りの声が静まる。
  「…」
 キモデブも声を押し殺した。
そしてアタシも
“赤”は、身体に蓄えた力を一気に解き放つように走りだした
イヤホンから僅かに声が漏れた。”赤”の声。
 「行キマスッ」
 少し遅れて“青”が動いた。
大きく、渾身の力を込めて肉体を鋼の様に硬直させて拳を解き放つ”赤”。

 …ダ、ダメッ

 …あの撃ち方は…身体を固く締めるタイミングが早すぎる。
“青”は、それを見逃さなかった
 “青”は…しなやかな、ムチみたいな動きで、それに応じる。
 最初から判っていたんだ。“青”。
鋼と化した”赤”の一撃を紙一重で避け、懐に入り込む。
 ようやく”赤”が気づいた。
 遅い……遅すぎだよ。
“青”は懐から、赤の胸に顔をうずめそうになるまで近づく。
 “赤”にも、それが見えている。でも固くなった身体が戻ってくれない。
 次の瞬間、”青”が一瞬だけ牙を抜いた。
 左手のアッパーが、軽く”赤”の顎を打ち抜く。
次の瞬間。アタシは自分の間違いに気が付いた。
 “赤”は鋼になったんじゃない。アレはガラスだ。鋼により固い。
けど、軽い衝撃で割れてしまうガラス細工の人形。
 その人形が…砕けていく。
 “青”に顎を打ち抜かれた瞬間。”赤”の全身に一瞬痙攣が走り、不自然な形で硬直する。
 瞳孔が大きく、今自分に何が起こったかあらゆる情報を手に入れようと広がった。
 そして、全身の硬直が解けた。
 ガラスは砕けて…ゴムになるの?
 “赤”の全身の筋肉から力が抜け、膝を付いた。
 そして、崩れる様に前のめりに倒れていく。
 ああ、なんて事。そんな風に倒れちゃ…
 「ヒョ…」
 隣のキモデブが気味悪い声を上げる。
前のめりに突っ伏した“赤”の顎が地面に触れた。
瞳孔の上半分が瞼に吸い込まれ…その目は完全に閉じられた。
 両腕が前に投げ出されマットを這っている。
 “赤”はアタシへの約束を守れなかった。
 失神。
 “赤”はまた気を失ってしまった。マットに這いつくばって。
 でも、唯一マットに触れていない所があった。

 お尻。

 “赤”のお尻は横倒しになる事もなく、上に突き出されていた。
 次の瞬間、どよめく観客。
 目を開けていられない位の、ストロボの光。
 「ヒェーっつ」
 となりのキモデブも一心不乱に写真を撮っている。
 当然、写真は“赤”のお尻のアップ。
 …アタシは耐えられずに席を立った。
 カウントアップが聞こえているが、関係ない。
 見ていられない。
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makusaruta

Author:makusaruta
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